概要
Josysでは、メンバー台帳を外部SaaSツールをもとに作成することができます。
参考:外部システムと連携(マスタ連携)し、メンバー台帳を作成する
その際、Josysではサポートマスタを有効化することで、一部の項目をサポートマスタ側の情報から取得するといったことが可能です。サポートマスタを有効化することで、メインで利用しているプライマリマスタ側には保持していない項目をサポートマスタ側でカバーすることができます。
本ページでは、複数のマスタソースを利用してメンバー台帳を作成する方法を記載しています。
想定読者
IT管理者
できること
- 複数データソースからの情報統合: IdP(Identity Provider)とHRMS(Human Resource Management System)など、複数のシステムからユーザー情報を取得し、一元管理できます
- ユーザー情報の完全性向上: 基本的なアカウント情報(メールアドレス、氏名)に加えて、人事情報(部署、役職、従業員番号、入社日等)を統合することで、より正確で包括的なユーザープロフィールを構築できます
- 柔軟な属性マッピング: 各データソースの異なる属性名を、Josysの標準属性やカスタムフィールドに柔軟にマッピングできます
プライマリソースの役割
プライマリソースは、Josysにおけるユーザー管理の基準となる必須のデータソースです。下記3点の役割を担っています。
- ユーザーの作成: プライマリソースに新しいユーザーが追加されると、Josysにも自動的にユーザーが作成されます。
- ユーザーの削除: プライマリソースからユーザーが削除されると、Josysからも削除されます。(または無効化されます)
- 基本情報の提供: メールアドレス、氏名、ステータス等の基本的なアカウント情報を提供します。
サポートソースの役割
サポートソースは、既に存在するユーザーに対して追加属性を提供するデータソースです。下記3点の役割を担っています。
- 追加属性の提供: 部署、役職、従業員番号、入社日、勤務地等の人事情報や追加のビジネス情報を提供します。
- 属性の拡充: プライマリソースで管理されていない情報を補完し、ユーザープロフィールをより充実させます。
- 複数ソースの利用: 必要に応じて複数のサポートソースを追加できます。(例:SmartHRから人事情報、Kaonaviからタレント情報)
データの統合方法
複数のEDSから取得したデータは、以下のロジックでマージされます:
- NULL値の上書き防止
サポートソースから提供される値がNULL(空)の場合、既存の値は上書きされません。これにより、既存の有効な情報が失われることを防ぎます。
例:現在のJosysの値: department = "Engineering"/サポートソース(SmartHR): department = 入力なし
→この場合、既存の "Engineering" がそのまま保持されます。 - 属性の追加と補完
サポートソースは、プライマリソースに存在しない属性を新たに追加できます。結果として、Josysのユーザープロフィールには全ての属性が統合されます。
例:プライマリソース(Entra ID): メールアドレス, 氏名
サポートソース(SmartHR): 従業員番号, 入社日, 役職, ステータス
サポート対象のデータソース
メンバー台帳のマルチソース連携ではマスタ連携として利用可能なソースをご利用いただけます。
連携手順
- 左メニューから 連携>マスタ連携 をクリックします。
- マスタ連携を未実施の場合は、プライマリソースを選択のうえ、マスタ連携を行ってください。
参考:外部システムと連携(マスタ連携)し、メンバー台帳を作成する - 右上にある「サポートマスタを有効にする」ボタンをクリックします。
- ウィンドウが開くので、上部にある「サポートソースを有効化」のトグルをクリックしてON切り替えます。
- 有効化すると右側にプルダウンが表示されるため、サポートソースとして利用したいアプリを選択してください。
⚠️先に対象ソースと、Josysのアプリ連携が必要です。 - サポートソースを選択すると、プライマリソースから取得されないフィールドへ自動でマッピングが追加されます。 また、複数のソースが利用可能なフィールドについてはプルダウンから利用するソースを選択できるようになります。
💡氏名やEメールアドレスなど一部の項目はプライマリソースに紐づけられます。 - サポートソースを追加したあとは日次の自動同期の際にデータの更新が行われます。即時で反映したい場合は、マスタ連携の同期を実施してください。
参考:マスタ連携後のデータ同期タイミングについて
ステータス欄は、プライマリソースと、サポートソースの2つがマッピングされます。二つのソースからステータスを取得することで、それぞれのマスタで異なるステータスが設定されていた場合にステータスの不一致アラートが表示されるようになります。
制限事項・注意点
- プライマリソースは1つのみ: 組織ごとにプライマリソースは1つのみ設定可能です。複数のプライマリソースを同時に利用することはできません
- ユーザーの作成/削除はプライマリーに依存: ユーザーの新規作成や削除は、プライマリソースの変更に基づいてのみ実行されます。サポートソースのみの変更では、ユーザーは作成/削除されません
- アプリ連携にエラーがあると同期が失敗する:プライマリ・サポートソースにアプリ連携のエラーがあると同期が失敗する場合があります。
サポートソースの部署が反映されない事象の解消方法について
- セカンダリソースの一時無効化
・左サイドバーの「連携」>「マスタ連携」をクリックします。
・画面右上の「サポートマスタを有効にする」をクリックし、項目のマッピングの設定画面を開きます。
・画面上部の「サポートソースを有効化」のトグルスイッチを一度OFFにします。 - プライマリソースの項目有効化
・表示されたプライマリソースの項目一覧から、「部署」のチェックボックスにチェックを入れます。
・「変更を保存」ボタンをクリックします。 - セカンダリソースの再設定
・再度「サポートソースを有効化」のトグルスイッチをONにします。
・プルダウンメニューから、利用するサポートソースを再選択します。 - 項目のマッピング確認と保存
・サポートソースの項目設定にて、「部署」にチェックが入っていることを確認します。
・確認後、再度「変更を保存」ボタンをクリックしてください。
・設定保存後、次回の同期サイクル、または手動同期完了後に、サポートソース側の部署情報がJosysのユーザー一覧に正しく反映されます。
よくある質問
Q. プライマリソースとサポートソースの違いは何ですか?
A. プライマリソースは、ユーザーの作成/削除の基準となる必須のデータソースです。ユーザーのライフサイクル(入社/退社)はプライマリソースに依存します。サポートソースは、既存ユーザーに対して追加属性を提供するデータソースです。サポートソース単独では、ユーザーの作成や削除は行われません。
Q. NULL値が既存値を上書きしてしまいますか?
A. いいえ、NULL値の上書き防止機能により既存値は保護されます。サポートソースから提供される値がNULLの場合、既存の有効な値はそのまま保持されます。これにより、データの欠損によって重要な情報が失われることを防ぎます。
Q. サポートソースは何個まで追加できますか?
A. 技術的な制限は設けていませんが、パフォーマンスと管理の観点から、2〜3個程度を推奨します。多数のサポートソースを追加すると、同期時間が長くなる可能性があります。具体的な上限については、管理画面または担当のアカウントコンサルタントにご確認ください。
Q. プライマリソースを後から変更することはできますか?
A. プライマリソースの変更は、ユーザーデータの整合性に大きな影響を与えるため、慎重な計画が必要です。変更を実行される際にはユーザープロファイルのエクスポートを行うなどバックアップを取得するようお願いいたします。
Q. サポートソースのユーザーがプライマリソースに存在しない場合、どうなりますか?
A. サポートソースのユーザーは、プライマリソースに対応するユーザーが存在する場合のみ属性が統合されます。プライマリーに存在しないユーザーの情報は無視されます。これにより、退職済みの従業員情報等が誤って反映されることを防ぎます。